教室ニュース 水橋校ニュース教室長のきまぐれ日記ートイレの使い方ー

教室長のきまぐれ日記ートイレの使い方ー

教室長のきまぐれ日記ートイレの使い方ー
トイレの使い方には、使う人の性格がよく表れるような気がします。
塾の教室を預かっている立場上、私は、塾のトイレの状態にはいつも大いに気を遣っています。子どもたちが快適に勉強できるように、トイレに限らず教室内外の美観にしっかり気を配ることは、教室長の最も大事な仕事だと思っています。特にトイレは、もともと汚れやすい所ということもあり、特に気を遣うように努めています。いつも理想通りとはいきませんが、まあまあきれいに保てているのではないかと思っています。
塾という場所柄、トイレを使うのは多くの場合子どもたちです。子どもたちの多くはきれいに使ってくれていますが、残念ながら中にはそうでない子もいます。トイレのスリッパを脱ぎ棄てるようにする子がいたり、トイレットペーパーの端っこをだらしなく床に垂らしたままにする子、汚しても知らん顔の子もいます。小さい子より大きい子のほうが使い方がしっかりしているかといえば、必ずしもそうとも言えないようです。きれいに使う子はいつもきれいに使いますし、汚しても知らん顔の子はいつでも知らん顔です。厳しい言い方かもしれませんが、こうしたところに子どもの性格というものは恐ろしいくらいに表れるものだと、つくづく思います。
トイレはその家の顔、トイレを見ればその家がどんな家なのかよく分かる、という言葉を、子どもの頃どこかで耳にしたか目にしたかして、とても感心したことがあります。トイレが「顔」だというのは、ちょっとしたショックを与える、なかなかに考えさせられる譬えだと思います。
トイレというのは家の中でも外側からは一番見えにくいものですが、家族にとってなくてはならない大切なものです。生活する上で欠かすことのできない大切なものだからこそ、その状態には、家族の矜持(きょうじ。プライド)のようなものがはっきり出てしまうのかもしれません。うちはしっかりとした家だしそうあるべきだと家族みんなが思っていれば、そうした思いがその家のトイレの状態にはっきり出るし、そうした思いが弱ければ、それもまたはっきり出るような気がします。トイレというものは、仮にその家のお母さんひとりだけがいくら躍起になっても、きれいに保てるものではありません。家族みんなが1つの思いを共有していなければ、きれいに保つことはできません。
そしてまた、その家の気風の中で育っていく子どもたち1人1人に、家族の気風は深くしっかりと刻み込まれます。そういう部分は家の外に出ても決してなくなることがありません。私は毎日トイレの清掃をしながら、子どもたちのトイレの使い方から、子どもたちが育ってきた家族の気風というものをつい思ってしまいます。きれいにトイレを使う子は、どんなに不機嫌な時でもそれは変わらないし、きれいに使わない子は、どんなに機嫌がいい時でもそれは変わりません。それは、家族の気風がその時々の家庭内の出来事や家族の気持ちに左右されないのと同じだと思います。
塾の教室で子どもたちを見ていると、こんなふうに思うことがあります。みんな勉強ができるようになりたいだろうし、親御さんも1人残らず、我が子の成績が上がったところを見て安心されたいだろう。でも子どもたちの成績が上がるかどうかは、かなりの部分家庭環境に左右されているだろうと。トイレットペーパーをだらしなく床に垂らしたままにする子が、勉強ができるようになるとは、私は正直なところまったく思えません(偏見かもしれませんが)。
勉強ができるようになるとは、何かをきれいに整えられるようになることです。整えられなければ、何かを理解することはできません。理解できるとは、情報の整理整頓ができるということです。それができるようになるためには、自分はそうなりたいし、そうならなければならないという矜持(プライド)が必要です。その気持ちが弱い子にどんな技術的アドバイスをしても、無駄とは言わないまでも、かなり焼け石に水といった状況になります。
親御さんには本当に心からお願いしたいと思います。我が子の成績を良くするためには家庭環境が大事だという、すでに耳にたこができるくらい聞かされてきているだろうことの意味を、ぜひとも改めてじっくり考えてみていただきたいのです。
もちろん私のような塾をやる者も、塾の教室により良い気風を作り出せるように努めなければなりませんし、勉強以前のしつけを塾の教室の中でやっていくことを、もっともっと真剣に考えなければならないと思います。
子どもの日頃の勉強の仕方や学習態度、また成績は、譬えてみれば氷山の一角です。本当に重要な部分は目に見えにくいのだということを、肝に銘じておく必要があります。
アルファ進学スクール水橋校 涌井 秀人